CMS・ウェブサイトビルダーの登場による、web制作業界の変化と、web制作に必要な専門性について

CMS・ウェブサイトビルダーの登場による、web制作業界の変化と、web制作に必要な専門性について(ライズワークス ホームページ制作 SEO対策 名古屋) webの豆知識

一昔前と違い、CMS・ウェブサイトビルダーの登場により、webサイト制作のハードルは大きく下がりました。

それまでは、webサイト制作は手作業でコーディングされており、専門的な知識とスキルを持つプロの仕事でした。

開発にはHTML、CSS、JavaScriptなどのプログラミングの知識や、デザイン、コーディング、データベース管理、サーバー設定など多くの技術的なスキルが求められてきたのです。

企業や個人がwebサイトを持とうと思ったら、現在よりも高コストで専門家に依頼する他ありませんでした。

しかし、PC操作のスキルが一定のレベルを超えていれば操作可能なCMSやウェブサイトビルダーの登場により、web制作の世界は大きく変わりました。

これらのツールの登場によって、テクニカルスキルなしで、誰でもwebサイトを制作・管理できるようになりました。
それにより、webサイト制作を主な事業とする制作会社やフリーランスが急増し、中にはwebサイト制作を委託せずに自身で行う事業家も増えました。

今の時代、webサイト制作は専門性の高さはありつつも、以前よりも手軽で低コストで利用できるサービスになったのです。
けれども、制作が簡単になった、ハードルが下がったと言われるwebサイト制作も、その「簡単」には落とし穴があります。

1・本当にwebサイトは「簡単」に作れるのか?

① 「簡単」の定義は人それぞれ

CMSやウェブサイトビルダーが登場した時、誰もが「これからは誰でも簡単にホームページが作れる!」と確信されたことでしょう。

確かに、これらのツールの登場により、webサイト制作に関して専門家の領域から一般領域に広がったことは間違いありません。
CMSやウェブサイトビルダーのPRでは「誰でも簡単に」というキャッチフレーズが頻繁に使われています。

しかし、「簡単」というのは、非常に主観的なものです。

その人のPCスキルや経験によって何が「簡単」なのかは人それぞれ異なります。

「制作が簡単」とは言いつつも、自身でサイト制作を行わずに専門業者に依頼される方も多くいらっしゃいます。
それはなぜでしょうか?

確かに制作にコーディングの知識は必要なくなりました。

けれども、CMSやウェブサイトビルダーを使用してwebサイト制作を行う場合でも、webサイトの構造に関する知識や、操作方法に関する一定の技術は依然必要とされているのです。

また、サイトの基本設計について知識がない場合、表面上は綺麗なwebサイトに見えても、実際はユーザーにとって非常に分かり辛く、扱い辛いものになってしまい、離脱率が高いものをリリースしてしまう危険性もあります。

多くの専門外の方が、自身でwebサイト制作を試みるも最終的にはプロに依頼をすることになるのはそのような理由からです。

「誰にでも簡単」という言葉は、どの目線からの言葉であるかを意識する必要があります。

web制作業界の人間にとっては「簡単」でも、一般から見たら難易度が高いということはよくある話なのです。

② 簡単だけれど、時間と手間がかかる

webサイト制作は一定のPCスキルとインターネットに関する知識があれば、確かに簡単に制作できます。
けれども、制作を自分自身で行う場合、まずは下記の作業が発生します。

  • CMSの操作方法を学ぶ
  • コンテンツの詳細を考える
  • webサイト全体をデザインする
  • ロゴなどの詳細をデザインする
  • 文章作成
  • 写真撮影または準備
  • webサイトの制作作業(設定・文字情報の打ち込み・メディア情報の挿入・メニュー設定などなど・・・)

webサイト制作は手間と時間がかかります。

既にあるものを真似て作るのではなく、制作の目的に合わせた掲載内容を作り上げる必要があるからです。

これらを1から10まで行うことは非常に手間です。
さらに作業に慣れていない場合は、より完成までの道のりが遠く思えることでしょう。

慣れない作業に時間と労力を費やすのであれば、プロに依頼して本来自分が注力すべきことにエネルギーを集中させた方が良いと、多くの方がそのように結論づけて制作を専門業者に依頼します。

AIや、ホームページ制作ツールが数多くリリースされる中でも、web制作者が生き残っている理由はそのような理由が大きいのです。

2・web制作の専門性とは、「制作」だけなのか

① 「簡単」でもシステム設定が一切ない訳ではない

web制作者の専門領域は「制作」だけではありません。
むしろ制作以外の部分が大きく、調整やトラブル対応も重要とされています。

CMSやウェブサイトビルダーは、確かにコーディングの技術は必要とされませんが、システム設定を行うところは随所にあります。
特に問い合わせフォームや決済システム・予約管理などの特殊な機能を入れる場合は、各サービスによって設定方法も使い勝手も違うので、不具合がないようにテストを何度も行う必要があります。

システム設定はwebサイト制作の中でも制作者にとって神経を使う分野でもあり、ある程度のレベルの知識や経験が必要となるのです。

② デザイン・文章・レイアウトもweb制作の技術に含まれる

また、webサイトを作るのにデザイン・文章・レイアウト作成も技術が必要です。

特にデザインや文章は、テンプレート通りにいかないものなので、それぞれのwebサイト制作の目的に合ったものを都度考える必要があります。
デザイン・文章(キャッチフレーズ含む)はwebサイトの印象を決定づける重要なものでもあります。
またユーザーにとっての伝わりやすさ分かりやすさは、web制作者の専門性によって大きく左右される要素です。

コーディングが必要なくなったとは言っても、webサイト制作の難易度が下がり専門家が必要なくなったという訳ではないのです。

3・CMSとウェブサイトビルダーの違いとは

ここでは豆知識として、ウェブサイトビルダーとCMS(コンテンツ管理システム)の違いを説明します。

① CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)

CMSの代表的なものとしては、wordpressがあります。
現在の一般的なホームページのほとんどはwordpressで制作されています。

コンテンツ管理
CMSは、主にコンテンツ管理に特化しており、記事、画像、ビデオ、ページなどのコンテンツを簡単に管理・更新できるようになっています。webサイトのコンテンツを効率的に管理するのに適しています。

柔軟なデザイン
CMSはテンプレートが用意されている場合もありますが、一般的にはデザインの柔軟性が高く、カスタムデザインが可能です。デザインに関する自由度が高いのが特徴です。

プラグインと拡張機能
CMSは、プラグインや拡張機能を追加できることが一般的です。これにより、特定の機能をwebサイトに追加できます。たとえば、SEOツール、フォームビルダー、ソーシャルメディア共有など。

多くのユースケース
CMSはさまざまなwebサイトタイプに適しており、ブログ、ニュースサイト、オンラインストア、企業ウェブサイト、学校のウェブサイトなど幅広い用途に使用できます。

② ウェブサイトビルダー

ウェブサイトビルダーは日本ではwix、ペライチ、STUDIOなどのサービスが該当します。
LP(ランディングページ)はペライチなどのウェブサイトビルダーで作られることが多く、他にも企業ホームページにウェブサイトビルダーが使われていることもあります。
よく「ウェブサイトビルダーは素人向け」と誤解されがちですが、これらのサービスでもプロが制作すると本格的なwebサイトを作ることが可能なのです。

視覚的な操作
ウェブサイトビルダーは通常、ビジュアルなインターフェースを提供し、要素をドラッグ&ドロップしたり、クリックして配置したりすることができます。これにより、技術的なスキルが不要で、直感的にwebサイトを構築できます。

プリセットテンプレート
ウェブサイトビルダーは、事前にデザインされたテンプレートを提供することが一般的で、これらのテンプレートから選んで独自のウェブサイトを作成できます。テンプレートはデザインのスタートポイントとして役立ちます。もちろん、ゼロから自分でデザインを作ることも可能です。

ホスティングとドメイン
ウェブサイトビルダーは、ホスティング(ウェブサイトのデータを保存する場所)と独自のドメイン(ウェブサイトのアドレス)を提供することが一般的です。これにより、すぐにウェブサイトを公開できます。

特定の用途に特化
ウェブサイトビルダーは、特定の用途に特化したプラットフォームもあります。たとえば、オンラインストアを作成するためのウェブサイトビルダーも存在します。

③ スキル・ウォンツ・ニーズに合わせて選択をする

CMSはコンテンツ管理に特化し、柔軟なデザインと拡張性があります。
一方、ウェブサイトビルダーはデザイン重視で、初心者向けで直感的な操作が可能です。

どちらにするかは顧客のスキル・ウォンツ・ニーズによります。

webサイトを制作後に、自分自身で更新・管理をしたいという場合は、ウェブサイトビルダーで制作を依頼する・または自分で制作するのが良いでしょう。

webサイトを細かくカスタマイズしたい、更新・管理も全て丸投げということであれば断然wordpressがおすすめです。

4・RISE worksが web制作会社として提供できるものとは

RISE worksではお客様の短期・中期・長期のご要望に合わせて、CMS・ホームページビルダーを利用してwebサイト制作を行っております。

制作後のお客様のご意向もお聞きした上で、最適なプラットフォームを提案させていただきます。

ホームページは制作して終わりではありません。
事業とともに、長い時間をかけて大切に育てていく必要があります。

ホームページ制作、ランディングページ制作につきましてはぜひ一度ご相談ください。

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