このブログでは、分かりにくいweb関係のアレコレについて、初心者の方に向けて
なるべく専門用語を使わずに分かりやすく解説しています。
今回のテーマは、webサイトには絶対に欠かすことができない、サーバー・ドメインについてです。
どちらもよく耳にする用語ですが、
なんとなく理解がふわっとしているという場合は、今回の記事で理解を深めていただければ幸いです。
※今回ご紹介する内容は、webサイト専用のお話になります。
サーバー自体は非常に多くの種類がありますので、「もっと深く知りたい!」という方には別途記事をご用意しますので、ぜひ個別にリクエストください。
1・サーバーとは何?
① サーバーとはインターネット上の土地・保管庫である
サーバーとは、一般的には「サービスを提供している企業側のコンピュータ」を指します。
しかし、これだけだと、イメージしにくいですよね。
本当に簡単にお伝えすると、
サーバーとは、「インターネットの中にあるデータ置き場」のことです。
何かwebサイトを一つ開いてみましょう。
その中には、本当に多くの情報が入っています。
文字データや画像データ、動画データなど、数多くのデータがインターネット上でやりとりされています。
私たちがwebサイトを開くときは、実際にそれらのデータ(画像など)を自分のパソコンに落とし込んでいるのではなく、
置いてある場所に見に行っている状態なのです。
② 作品展の場所を借りるというイメージ
自分でwebサイトを作ろうと思ったら、まずはサーバー契約をしなくてはいけません。
これはリアルの世界では、個展・作品展に例えると分かりやすいです。
自分が制作したものを、公表するには、個展・作品展という手段が取られますが、
これがインターネットの世界で言う「webサイト」になります。
その場合、会場、展示場という場所を確保しなくてはいけません。
これがまさにサーバーです。
そのため、サーバーは「土地」に例えられたりもします。
現実世界では、サーバーはデータセンターと呼ばれる専用の建物に保管されています。
建物内は、ラックに乗せられた無数のコンピューターが並んでいます。
その景色は、SF映画のワンシーンのように見えるかもしれません。
大切な情報が入っているサーバーですが、
トラブルを防止すること何よりも重要なので、温度管理や環境管理を徹底しています。
ちなみに、
作品をどのように展示するか、レイアウトはどうするか、という考え方は「デザイン」に該当します。
③ サーバーは自作できる?
時々ネット上で自作サーバーについて書かれています。
自作サーバーは技術的には可能です。
それこそ、PCを自作できる方であれば、
電気街などで大型の容量の大きなコンピューターを安価で購入してサーバーを自作すれば、
自由にカスタマイズできる分、サーバー会社と契約するよりも安上がりな場合もあります。
自作のサーバーを個人のwebサイトに使ったり、自分が趣味で楽しむために使用するのであれば問題ありませんが、
ビジネス用としてはオススメしません。
1番の理由としては、管理が大変だからです。
そして、大抵の場合は固定IP契約や電気代など合わせるとコストが高くなります。
サーバー会社は、クライアントの大切なデータ保管を担っているので、
サーバーの管理・メンテナンスに細心の注意を払っています。
温度管理(熱くなりすぎてもダメ)や、
物理的なリスク(地震・火災など)への対策など、かなり気を使います。
自作サーバーは、もちろん自宅や事務所内で管理する形になります。
もしも地震が起こった時でも、倒れない・棚から落ちないように対策はできていますか?
夏季の長期休み中に起こるかもしれない「室内の急激な温度変化」への対処はできますか?
自宅の場合、子供がコードを引っ張って落としてしまうかもしれない。
そのような様々なリスクを回避することに神経を使うのであれば、
いっそ年間で数千円〜1万円ほどを支払って専門の会社にお任せした方が気が楽です。
2・ドメインとは何?
① ドメインはインターネット上の情報の場所を教えてくれる住所
ドメインとは、
よくwebサイトで多くの方が「アドレス」と呼んでいる、○○○.com の部分です。
アドレスと呼ばれる通り、ドメインは「インターネット上の住所」と言われています。
世の中には、数多くのサーバー(情報保管庫)があります。
自分が閲覧したい情報のアドレス(住所)が分からないと必要な情報に辿り着くことができません。
先ほどの例えで言えば、A個展に行きたいのに、開催場所が分からないというような感じですね。
② ドメインには独自ドメインと共有ドメインの2種類がある。
このドメインは大きく2種類に分けられます。
独自ドメインと共有ドメインです。
独自ドメインは、自分で個別のドメインを取得します。
リアルな店舗で例えると、自分で店舗を出すようなイメージです。
共有ドメインとは、無料CMS(有料プランもある)であるペライチやJimdo、Studio、 Wix などの
サービスを使ってサイトを作ると共有ドメインを利用する形になります。
例えばペライチであれば、〜peraichi.com、Wixであれば、〜wix.comとなります。
(※CMSについてはまた別の記事で説明します。
ここではとりあえずそういうサービスがあるということだけ覚えておいてください。)
これは例えるとアピタやイオンなどのショッピングモール中に店舗を出すという形です。
リアルな住所もイオンモール○○店内、という形になりますよね。
この「イオンモール」部分が共有ドメインです。
これらの無料CMSは有料サービスで独自ドメインを使うことも可能です。
その場合は、住所は個別になりますが、CMSは利用しているので、FC展開している個別店舗がイメージとしては一番近いかもしれません。
以上が、サーバーとドメインの簡単な説明でした。
いかがでしたでしょうか?
何気なく使っていたwebの基礎にもなる「サーバー」と「ドメイン」ですが、
いかにwebサイトになくてはならないものかがご理解いただけたのではないでしょうか。
次回は、「ドメイン取得で注意すべき5つのポイント」についてお伝えしていきます。