SEO対策やリスティング広告運用のやり方(テクニック)は、検索すると、たくさん情報が出てきます。
しかし、初心者の方が自己流で取り組むと、せっかくの予算があっという間に消えてしまうことも少なくありません。
SEOもリスティング広告も「集客の仕組みをつくる」という点では同じですが、やり方を間違えると成果ゼロで費用だけが消えるリスクがあるのです。
今回は、SEO・リスティング広告の両方に共通する「絶対にやってはいけない戦い方」を3つご紹介します。
1. ターゲットを決めない「なんとなく集客」

SEOでもリスティング広告でも、最初の設計で一番大事なのが細かなターゲット設定 です。
「うちの商品はみんなに使ってほしい」――そんな漠然とした考え方で始めてしまうと、結果は出ません。
よくあるのはビッグキーワードで1位を狙ってしまうこと。
※SEOにおけるビッグキーワードとは、検索ボリューム(月間の検索回数)が非常に多いキーワードのことです。
明確な定義はありませんが、一般的に月間1万回以上の検索があるキーワードを指すことが多いです。
例えば、「動画編集」「東京 観光」といった単語がこれにあたります。
漠然とした設計でビッグキーワード狙いで始めてしまうと…
• SEOなら → キーワードが分散し、順位が上がらない
• リスティング広告なら → 広告費が分散し、予算だけが溶けていく
といった問題が起きます。
初心者が陥りやすい失敗は「とりあえず広告を出してみる」「とりあえずブログを書いてみる」。
しかし、ターゲットを決めない限り、努力も予算も空回りしてしまいます。

2. 費用対効果を考えずに「売りたい商品」を出す

広告やSEO対策をする目的は「売上をつくること」。
そのためには、広告費や施策コストを回収できる商品・サービスを扱うことが絶対条件です。
例えば、1件の問い合わせ獲得にSEOにかける費用や広告費が5,000円かかったとします。
もし売ろうとしている商品が3,000円だったら、赤字になるのは当然です。
SEOやリスティング広告では「薄利多売の商品をゴリ押し」すると失敗します。
中小企業の場合、高単価サービスや利益率の高い商品を広告対象にすることが重要です。
特にSEOは成果が出るまでに時間がかかります。
費用対効果を考えると、高単価(利益率が高い)サービス(商品)であることは絶対条件になります。
そのためにも、数字など客観的な情報を分析して、論理的に判断していくことが重要です。
3. 短期目線で判断してしまう

SEOもリスティング広告も、すぐに結果が出るものではありません。
• SEO → 半年~1年かけて効果が出てくることも多い
• リスティング広告 → 最初は調整期間が必要
(もちろんリスティングの方がSEOよりも仮説検証のサイクルが早い)
にもかかわらず「2〜3ヶ月やって成果が出ないからやめる」「戦略をコロコロ変える」というやり方は失敗のもと。
大切なのは、長期目線で数値を見ながら改善することです。
「3ヶ月はこのターゲットで走る」「半年後にこの数字に届かなければ修正する」といった、あらかじめ軸を持った計画が必要になります。
短期的視野だけでSEOやリスティング広告を始めると、せっかくの予算を全て溶かすことになります。
成果が出ない間も、焦らずじっくり待てる忍耐力と長期的視野を持ってSEO対策・リスティング広告運用に取り組みましょう。

まとめ:SEO・リスティングは「仕組みづくり」として取り組む

SEO対策やリスティング広告は、魔法のようにすぐ売上を上げる手法ではありません。
しかし、正しいやり方で取り組めば、24時間365日働き続ける集客の仕組みになります。
やってはいけないのは、
1. ターゲットを決めずに見切り発車すること
2. 費用対効果を考えずに商品を選ぶこと
3. 短期的に成果を求めすぎること
この3つを避ければ、無駄な予算を溶かさずに済みます。
ビジネスにおけるSEO対策・リスティング広告は、「やり方次第で資産にも負債にもなる」もの。
初心者の方こそ、焦らず戦略を立てて取り組むことが大切です。

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