「そろそろホームページ・ランディングページを作ろうかなぁ」とお考えの方、
「今すぐじゃなくても、いずれは作りたいと考えている」という方、
今回は主にそんな方に向けて記事を発信します。
webサイト(ホームページ・ランディングページ)を作る際に、今回ご紹介する内容「決めておきたい大切なこと」を明確に決めておくことで、webサイトの制作が驚くほどスムーズになります。
そして、より自分のビジネスモデルに合ったwebサイトが完成するため、webサイトが営業活動で強力な味方になります。
また、営業方針も明確になるので、戦術がより精度の高いものになることは間違いありません。
今回まさに決めておきたい5つの内容は、事業の根幹、まさに「戦略」部分になります。
よく「ターゲットを決めることが大事」と言われていますが、その辺りは多くの方が既にご存知なことなので、今回はあえて入れないでおきます。
けれども、ターゲット選定をする時にも、今回ご紹介する内容は欠かせないものばかりです。
むしろ今回の5点について明確に決めることができれば、そこから最適なターゲットを導き出すことも可能です。
ただ、注意しなくてはいけないことは、「これらはあくまで仮説」であるということです。
なぜならビジネスというのは、「絶対これいけるわ!」と思っても、やってみると思う通りにいかなかった…というのがよくあるからです。
そのため、今回決めた内容が最終決定ではなく、現時点での計画・戦略であると思っておいてください。PDCAの段階で言えば、まさに「P」の部分ですね。
「P」(計画・戦略)を決めずに「D」(行動・webサイト制作)をしてしまうと、その後の「C」チェックや「A」改善ができないため、この一番最初のPは必ず決めておくようにしましょう。
1・主力サービス・商品を決める(商品戦略)
まず第一に主力サービス・商品を決めましょう。
一つしかない場合は、答えは簡単です。
けれども複数ある場合、どうしても売上を上げたい気持ちから、どれも同じように紹介しようとしてしまいます。
けれども主力は一つに絞り込む必要があります。
そうしなくては受け手に伝わらないからです。
自社の商品・サービスの中で一番売りたい&一番売れるもの(メインディッシュ)は何かをじっくり考えてみてください。
弊社の場合は、「webサイト制作」になります。
2・主力商品の価格(価格戦略)
主力商品の価格を決めましょう。
ここで注意が必要なのは、「自分が欲しい金額」で決めないことです。
けれども、安易に安売りしないようにすることも大切です。
自社の主力商品・サービスについて相手に貢献できる部分を書き出してみましょう。
そうすることで、自社商品・サービスがどんな相手に最適であるかが徐々に見えてきます。
例えば、同じタクシーに乗るという行為でも、人によって目的・意味が違います。
一流ビジネスマンがタクシーに乗るのには、時間短縮(移動時間の短縮と車中で仕事ができる)という目的かもしれません。
また、主婦の買い物帰りの場合は、重たい荷物を運んでもらうという目的かもしれません。
前者の場合、タクシーが貢献できるのは、時間を作ることと、作業できる空間の提供です。
後者では、「自分+重たい荷物」を運ぶことです。
さらには、ビジネスマンは時間を作るために、主婦は重い荷物を運ぶために、それぞれいくらまでなら支払うかがポイントです。
もしかしたら主婦は、自分がイメージした価格よりもタクシー代が高い場合、頑張って自力で帰る可能性もあります。
このように価格設定を行なっていくことで、どの層の役に立てるかということが見えてきます。
3・戦いの場所を決める(地域戦略)
小規模事業者は戦う場所を明確に決めるようにしましょう。
この記事を読まれている方の多くは、小規模事業者に該当するかと思います。
ランチェスター戦略では、業界第一位以外は全員弱者であると定義しています。
車業界で言えば、1位のトヨタ以外は全て弱者なのです。(日産・ホンダ・スズキも日本を代表する大企業ですが、ランチェスターの考え方だと2位以下は弱者と定義されるのです。)
私たち小規模事業者は全員弱者になります。
弱者の有効な戦略は、地域を絞り込むということです。
弱者はリソースが限られているからこそ、近距離戦が大切です。
あなたにとって最も仕事がしやすい、営業コストが低いエリアはどこですか?
活動エリアを絞り込むことで、集中して営業を行うことができますし、移動時間や費用も少なく済みます。
どこに事務所を置くかも重要です。
オンラインでのやり取りで完結できる仕事であれば活動エリアを遠方にすることも可能です。
店舗ビジネスの場合は、立地でほぼ勝負が決まるので、場所選びでは徹底したリサーチが必要です。
弊社はオンラインで解決するビジネスをしているため、地域に関しては絞り込みを行なっておりませんが、ターゲットで明確な絞り込みを行なっています。
4・強みの掘り起こし(USP 3つ)
※USP(Unique Selling Proposition)顧客から見た「自社商品・サービスが持つ独自の強み」のこと
あなたのビジネスの強みはなんでしょうか?
そのように聞くと「強みって言われても、特にないんだよね。」と仰る方がいます。
「強み」とは、「周囲よりも圧倒的に抜きん出ていなければいけない」というイメージを持たれがちですが、そんなことはありません。
他よりも少しだけ突出していれば、それを長い時間かけてより尖らせていけば良いのです。
なかなか思いつかない場合は、強みではなく「特徴」に目を向けてみましょう。
「特徴」を尖らせていくと強みに変換できます。
また、自分が弱みだと思っているところでも、別の見方をして強みに変換できるのです。
例① 業界経験が浅いまま独立した(弱み)→ お客様目線で物事を考えることができる(強み)
例② 車の運転ができないので行ける範囲が限られる(弱み)→ 駅近くでの活動限定にしたことで、どんな人も集客しやすくなった(強み)
例③ ママ起業家(特徴)→ 同じママさんの気持ちに寄り添うことができる(強み)
この辺りに関しては既存のお客さまに聞いてみると明確な答えが返ってくることがあります。
ご自身でもぜひ分析してみてください。
5・自社でやらないことを決める(ジョブズの言葉)
「自社ではやらないこと」を決めることも大事です。
スティーブ・ジョブズの「何をしないかを決めることは、何をするのかを決めるのと同じくらい大事なことだ」という有名な言葉があります。
特に主力サービスと関連するサービスについて、自分の領域について明確に線引きをしておきましょう。
どうしても売り上げが欲しいと、関連サービスも一緒に請け負いたくなるものです。
けれども、従業員がいる事業であればそれは可能かもしれませんが、小規模事業者の場合、サービス範囲を限定した方がビジネスはうまく行くと言われています。
弊社の場合、メインはwebサイト制作・web運用サポートで、それに関連するサービスとしてチラシや名刺の制作は行なっております。
けれども、SNSや公式LINEの運用・映像制作・本格的なロゴデザインは行なっておりません。そこは専門の事業者を直接紹介するようにしています。(もちろん連携はしますが、ディレクションも現在は行っておりません。)
主力サービスに集中して結果を出すには、自社で行わないことを明確に決めておくことが重要です。
今回は以上です。
いかがでしたでしょうか?
今回の記事も、皆様の参考になれば幸いです。