ペットロボットについて本気出して考えてみた

ペットロボットについて本気出して考えてみた(ライズワークス ホームページ制作 SEO対策 名古屋) 代表のblog

こんにちは!
RISE works代表の橋本です。
いつも記事をご覧いただき、ありがとうございます。

ここではweb関係の豆知識についての記事をアップすることが多いので、たまには違うジャンルを…と思い、今回は私自身が考えていることもシェアすることにしました。

先日の連休に家族でイオンに出かけた時にLOVOTという名前の「ペットロボット」に遭遇し、改めて資本主義と現代人のニーズについて考えることになりました。

人間に愛されるために生まれてきたロボット

その日は、イオンの1階の広場で、LOVOT(らぼっと)という名前の小さなロボットの展示会が行われていました。

LOVOT(らぼっと)は、くりくりとした目をしたとても可愛らしいロボットです。

撫でてあげると喜び、こちらの顔色を伺うような表情をしたり(実際に表情筋とかはないけど、そう見える)充電が必要になると充電器に戻り眠るように静止します。

一昔前のロボットと比べるとかなりクオリティが高く、ついつい感情移入してしまいました。

娘(3歳)は恐る恐る近づき、様子を見ていましたが、慣れてきたのか5分ほどしたら、LOVOTに手を差し伸べたり、撫でたりしていました。

驚いたのは、このLOVOTのブースに集まってきたのが、シニア層の女性が多かったということです。

テクノロジーが完全に人々の生活に入り込んだ

ここで、私は「シニア層はテクノロジーを拒否するのでは」という偏見を自分が持っていたことに気付きました。

シニア層の女性たちは、LOVOTを見て不気味に思うどころか、
「かわいいわねぇ。」
「おうちにいてくれたら、いいわねぇ。」
と和やかな表情で、盛り上がっていたのです。

私はてっきり、ロボットに対して「かわいいとは思えない」という反応が返ってくると思っていました。
過去にソニーが犬型のペットロボットAIBOをリリースしましたが、当時は全くかわいいと思えなかったからです。

確かに当時は、まだ家庭用ロボットがあまり浸透していない頃で、物珍しさで話題になったということもあったのでしょう。
また、当時は次々と進化するテクノロジーに戸惑う人も多かったように思います。

AIBOが誕生したのは1999年で、スマホが世に出回るずっと前の話です。

2010年以降は、徐々にスマホが普及して、2020年頃には一人1台スマホを所有する時代になりました。

シニア層も、孫・ひ孫の写真を見るためにLINEを使いこなし、インスタグラムやTouTubeで発信する80代以上のインフルエンサーが何人も誕生しています。

テクノロジーは更なる進化に加え、世代を超えて完全に私たちの生活に入り込みました。

元々、人間はテクノロジーの力を借りて発展してきました。
船や車、飛行機も紛れもないテクノロジーです。

ただ、これまでは人間とテクノロジーは分断されていました。
テクノロジーはあくまで「人間にとって不足分を補う手足であり、手綱は人間が握る」というものでした。
けれどもAIの誕生で、その分断がなくなりつつあります。

テクノロジーがより人(知能)の領域に近づいてきたことに対して、本能的に危機感を持つ人は少なくありませんでした。
けれども、結局「それ」も「慣れ」ていくものです。
慣れた私たちは、少しずつ違和感なくAIを受け入れるようになりました。

LOVOTはまさに「人間の愛情を受けるために生み出された」ペットロボットということです。

ペットロボットは忙しい現代人のニーズに応えている?

恐らく5年と経たず、ペットロボットはさらに市場を拡大させていくことでしょう。
ペットロボットは「忙しい現代人のニーズを満たしている」とLOVOTを見ていて強く思いました。

ペットは長年、人間にとって「癒しの存在」として大切にされてきました。
けれども、ペットと一緒に暮らすには重大な責任が伴います。

当然ですが、毎日お世話をする必要があります。
しつけもしなくてはいけません。
病気になれば獣医に連れていきますし、当然ですが嘔吐したり、排泄もするわけです。

「そこまで世話をすることはできないけど、ペットは欲しい。」

そういうニーズが仮にあったとしたら(仮ではなく、完全にありますね)LOVOTのようなペットロボットは「最適」ということになります。

「そんなの人間のエゴじゃないか!」
という意見もあるかと思います。
人間のエゴについて書き出すとかなり長くなってしまうので、ここでは書かないでおきます。

ただ、資本主義経済である限りは、人間の「より都合良く」というニーズを満たすためのサービスは、これからも作られ続けるということです。

人が癒しや愛を求めることは否定できない

ここまで書いていますが、私自身は断然リアルな猫派です。
幼少期から猫や犬(現在)と一緒に暮らしてきました。
猫は私にとって癒しですし、大切な家族です。

けれどもペットロボットも否定はしません。
実際に、ペットロボットと暮らすことで救われる人は大勢いると思います。

現代はストレス社会。
誰もが忙しく、働きながら、子育てをしながら、介護をしながら、これ以上何かにリソースを割けないのも事実です。
けれども、人が生活の中で「愛・癒し」を求めることを誰も否定することはできません。

確かに、ペットロボットは、通常の生き物のような世話は必要ありません。
けれども、「ペットロボットを飼う=無責任」と単純に結び付けることにも違和感があります。

例えば、高齢の場合、自分自身の体調を考えると、犬を毎日散歩に連れて行ってあげれるかどうか分かりません。
そこで、「なんとかなる」と強引に犬を飼ってしまうのと、自身の体調のことも考えてペットロボットを選ぶのでは、どちらが無責任なのかという話にもなります。

色々な意見があると思いますが、将来ペットロボットは人間にとってなくてはならない存在になるでしょう。

そしてその先に待ち受けているのは、「より都合良く」を追求して作られた人型のAIかもしれません。

今回の記事を書いていて、学生時代に見た映画「A.I.」を思い出しました。

愛するために作られたロボット・デイビッド。
今はきっと「母親の立場」から見てしまうので、とても辛くて見れません…。

一部酷評された作品ですが、個人的には好きな映画です。

A.I. : 作品情報 - 映画.com
A.I.の作品情報。上映スケジュール、映画レビュー、予告動画。スタンリー・キューブリックが生前に温めていた企画を、スティーブン・スティルバーグ監督が映画化したSFドラマ。テクノ...

AIやテクノロジーが人と心を通わすストーリーというのは、驚くほど昔に発表されています。

映画「A.I.」の原作は1970年代。
他にも「火の鳥 復活編」(手塚治虫:作)も、まさに主人公がAIロボットに恋をしてしまうものですが、こちらも同じく1970年代の作品です。

火の鳥(復活編)|マンガ|手塚治虫 TEZUKA OSAMU OFFICIAL
手塚治虫公式WEBサイトです。マンガについてご紹介

「火の鳥」は小学生の時に初めて読んで衝撃を受けた作品です。

どちらもとても50年前に書かれた作品とは思えないですね。
当時はSFブームだったのでしょうか???

今回は以上です!
本気で考えて書いたらこの文章量です・笑
最後まで読んでいただきありがとうございました!

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