こんにちは、名古屋で小規模事業者専門でwebサイト制作をしているRISE worksです。
今回もブログ関係のテーマになりますが、AI(chat GPT)の活用についてもお伝えしていますので、ぜひご覧いただければと思います。
chat GPTがリリースされて1年以上が経過しました。
リリース当時は、世界に革命が起きたかのような大センセーショナルが起こりましたね。
ここ最近は、他にもAIのツールが増えたこともあり、世間が「AI慣れ」したのか、少し落ち着いた印象です。
弊社でもこの1年の間に、chat GPT を使って数多くの文章作成を試みてきました。そこで行き着いた現時点での結論を今回はシェアしたいと思います。
AIなので進化を続けると思いますが、現時点でchat GPTを活用しようと考えられている方にとってはわずかでも参考になるのではないかなと思っております。
1. 時短はできるが「おまかせはできない」と理解する
chat GPT では、ある程度の文章作成は可能ですが、chat GPT が「記事制作を完璧に代行できる」と考えるのではなく、「完全お任せはできないが、記事制作で時短が可能」としておくくらいがちょうど良いように思います。
chat GPT に「完全おまかせ」で作った記事は、読んでいて「読みにくさ」を感じます。
その理由は、これらの3つが大きいのではないかと考えています。
- 英語圏のサービスであるが故の「表現・文化の違い」
- 「共感・感情を揺り動かす人間味」がまだ足りない
- 文章が綺麗に整いすぎて逆に不自然さを感じる
やはり、文章の方向性と構成については人間が主導権を握り、出来上がった文章を何回も読み直してチェックをしたり、自分の言葉で書き換える必要があります。
「chat GPT は3−4割の仕事を負担してくれる」という感じで、上手に活用していきましょう。
2. 文章の構成・骨組みは自分で考える
chat GPT は文章を書くことにおいては優秀ですが、依頼者の意図(文章の流れや目指すゴール)を汲み取って文章を作るレベルにはまだ達していないようです。
そのため、文章の構成・骨組み部分は自分で考えて、その上でchat GPTに依頼するようにしましょう。
「『◯◯をおすすめする理由3選』 というタイトルで、理由1・理由2・理由3(それぞれ指定)について解説して、結論は△△になるようにビジネスブログ記事を書いてください。」
とういう感じに具体的な内容と流れ、ゴールまで指定した上で依頼をかけます。
1発で期待した文章は出来上がらないと思って、一旦出たものについて何度も修正を依頼して、徐々に完成度を上げていきましょう。
「もう少し分かりやすく、高校生向けに書いてください。」
「各章の文章量をもう少し増やしてください。」
など、追加で指示していきましょう。
AIの情報源が一般論をもとにしているため、ただ文章作成をさせると当たり障りのないものになります。
けれどもビジネスブログの場合、伝えたいことは競合にはない強みや、ターゲットの問題解決能力など、訴求力が求められます。
AIも発信者側の意図を完全に能動的に理解するのは難しいため、そのような文章を作るには人間が舵取りする必要があるのです。
3. 調べ物や情報については必ず自分でも確認する
chat GPTが持つ情報は2022年が最新です。
少しタイムラグがあるので、情報は鵜呑みにせずに必ず自分でも調べるようにしましょう。
知識が必要なものや情報のシェアの時は必ず再調査を行うようにしてください。
特に日本独特の法律や経済用語などは、英語圏と言葉の定義が違う場合もあります。
また、chat GPTは、日本のユーザーが多いと言われており、日本語圏でも使いやすいように配慮されているとのことですが、質問の仕方によってその意図を間違って認識するリスクもあります。
知識・情報を自分で確認した上で発信しましょう。
AIは人間を圧倒的に凌駕する知識量を持っていますが、それを適切な場で出せるかどうかはまた別問題です。
リリースされたばかりのシステムで、発信者の意図を汲み取り、発信者が求めている情報を確実に出せるようになるにはまだ時間がかかります。
AIの活用には、活用する側の知識や情報収集力が土台として必要ですので、確認作業は必ず行ってください。
4. 必ず修正・自分の言葉にリライトする
chat GPTが作った文章は必ず修正・リライトしてからリリースするようにしましょう。
英語圏のサービスであるが故の「表現・文化の違い」はどうしても避けることはできません。
chat GPTが作った文章を日本人が読むとやはり少し違和感があります。
いくら翻訳機能が発達していても、文化や歴史的背景までを完璧に置き換えることはできません。
「日本人ってそういう表現しないと思うけど・・・」という表現がところどころで出てきます。
例えば、人が集まる会について日本では「交流会」や「懇親会」「飲み会」など、様々な表現をしますが、英語圏だとParty (パーティー)と表現されることもあります。
そのような表現は、日本人に違和感を与えます。
違和感がない単語に修正するようにしましょう。
違和感だらけの文章は読んでいて「気持ち悪さ」を感じ、離脱される原因にもなります。
その辺りについて、多くの日本人は敏感です。
特に日本は教育水準が高く、義務教育で教科書をしっかり読み込んだこともあり、当たり前のように整った文章に慣れています。
文章を書くのが苦手という方は多いですが、違和感がある文章にはほぼ全員がすぐに気付きます。(どこがおかしいかまでは言いません。)
そしてもう一つ大切なことは、文章を「自分の言葉」で書くということです。
もしも自分の体験談などの一時情報をシェアする場合は、自分で、自分の言葉で書くように心がけてください。
自分の言葉で書いている文章は、読み手に親近感を与え、発信者への好感度が上がります。
「AIに書かせた」とバレバレな文章を載せられると読者は興醒めしますので、必ず自分の言葉に置き換えるようにしましょう。
5. 数日寝かせてから読み直す
最後に、出来上がった記事はすぐにアップせずに数日寝かしておきましょう。
これは全て自分で書いた文章についても同様のことが言えます。
ブログ記事を書くのに慣れていない間は、書いたばかりのものはすぐにアップせずに、間を空けて読み直すことをお勧めしています。
少し離れることで客観的に文章を見つめることができます。
「AIが書いた文章だから安心」という考え方は危険です。
逆にAIに書かせたということがあからさまに分かる記事は好感度を大きく落とすことになります。
事実AIに書かせていても、人間が書いた文章だと思ってもらえることに価値があります。
文章に違和感がないかなど、念入りにチェックするようにしましょう。
chat GPT を上手に活用しましょう
AI時代に突入してより生産性が求められるようになりました。
小規模事業者は社長・代表者が最も忙しいと言われています。
なかなかweb運用やコンテンツマーケティングに手間や時間を割けない方も多いかと思いますので、そんな時こそAIを上手に活用していきましょう。
ちなみに今回の記事ですが、chat GPTは使わずに全て自分で書かせていただきました。(^^)
文章を書くのに慣れると、AIなしでも文章をスラスラ書けるようになります。
けれどもやはりAIはお役立ちだと個人的には思っていますので、うまく使い分けていただくのが良いのではないでしょうか。
それではまた次回の記事でお会いしましょう!
いつもご覧いただき、ありがとうございます。